凉を求めて行った旅は失敗
私にとっての暑い夏の一番の苦しみはエアコンの中での睡眠です。エアコンをつけて寝ると涼しくて眠りやすいのですが、とても疲れるのです。朝起きると、睡眠で疲れがとれるどころか、エアコンで体が重く感じてしまうのです。そんな事から東北へ凉をもとめて旅する事にしたのです。
目指したのは秋田の少し山間に入ったあたり。高速を走り北へ向かうに従って少しず変わっていくはずなのですが、その年は本当に暑かったせいかさほど気持ちよい空気には変わって来ませんでした。
観光協会のようなところを訪ねたら、やはり今までにない暑さで地元でも驚いているという事です。これは涼しい夜が危ういなぁという雰囲気になって来ました。いろいろ話しをしていると、ほとんどの民宿やペンション、旅館でも夏は涼しい事からエアコンを入れているところは少ないらしいのです。ですから、安全のためにエアコンのあるホテルの宿泊をすすめてくれました。運良く、その人の知っているホテルで部屋に空きがあったので早速手配してもらいました。
チェックインまでのあいだ近くを散策していると、あたりが急に暗くなり大粒の雨と落雷、目の前にも雷が落ち、怖いくらいの雨粒か地面を叩き付けました。しかし、雨のせいで涼しくなるかと思っていたのに再び強い日差しが戻って来て、暑さは湿気を含んで更に不快なものとなりました。
ホテルに入り、まずお風呂で長旅の汗を流そう大浴場へいきました。しかし、運悪くボイラーの調子が悪くお湯がでないのです。聞けば先ほどの雷がこのホテルにも落ちて電源のシステムに影響があったそうです。
夜はもしかしたら自然の涼しい風で眠れるかも、という期待があったのですが少し無理な気温でした。ホテル特有で窓の向きが一方にしかなく、風の通りも良くない上に外の気温はさほど落ちていないのです。やはり、紹介してくれた人の言う通りでした、そして仕方なくエアコンをつける事にしたのですが。
ところが、エアコンは冷たい風などでて来ません。今日の落雷がエアコンの電源にも影響したようなのです。私たちはせっかく家のエアコンから逃げるために涼しい場所を求めて来たのに、全く意味のない疲れた旅となってしまいました。