混浴はお猿でした
山間の道沿いに「野生動物注意」という看板が立てられています。その看板を見ると少し怖いような、でも出会ってみたいような複雑な気分にもなります。
そんな看板を見ながら訪ねた湯河原温泉郷では古くからの温泉で古くて趣のある旅館が残る味わいのある温泉地です。もちろん温泉ブームに沸き上がった頃は本当に宿泊客も多くてにぎわいのある温泉街だったのでしょうけれど、やはり、その陰りがでてくると少し物寂しいような通りの様子でした。でも、私たち夫婦にとっては賑やかな温泉街も楽しいですが、静かで宿泊客も少なくて貸し切りのような雰囲気も贅沢さを感じて好きなのです。
宿泊はやはり木造の古くからある旅館で露天風呂があり、いえ野天風呂と書かれていました。その野天風呂は建物と山の間に挟まれて、どちらかと言うと池のようなお風呂に感じました。特につい立てのような目隠しもなく、「入りたい人はどなたでもどうぞ」と言った感じでかなりのオープンな雰囲気です。そして、私は内風呂に主人は野天風呂に入る事にし、温泉を楽しみました。
翌朝、少し早く目覚めた主人は、せっかくだからもう一度野天風呂にに入ってくると言って部屋を出て行きました。私は部屋に残りましたが、しばらくすると階下の軒あたり騒々しい音が聞こえました。ガタガタドンドン、お隣の人が何かを投げ捨てたのか、そんな音にも聞こえ怖くもなりました。
しばらくすると主人が戻って来ました。ずいぶん長いお風呂だったので、さぞ野天風呂が気持ちよかったのだろうと思ったら、そうではなかったようです。なんと主人が入っていたら山から猿が降りて来てお風呂の周りに集まって来たというのです。さっきの物音はきっと猿が軒をつたって移動する音だったのでしょう。
野天風呂では主人は息をひそめてお湯に浸かり、動かないようにしていたそうです。ある猿はお風呂の外で猿同士毛繕いをし、ある猿はお湯に浸かり、主人に気づいたのかどうかは分かりませんが、しばらくすると山に帰っていったそうです。猿はきっと毎朝、朝風呂に使っているのかもしれません。主人にとって滅多に体験できない猿との混浴は相当恐怖だったようです。
旅行 山口
ツアー検索函館編
ツアーで行く人気スポット熊本
知床 ツアー
ゆこゆこおしゃれ旅 旅行 激安